死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

営業部長の悲しみ…諸行は無常。朝…目が覚めなかったお婆ちゃん

  

 

朝………目が覚めない…

 

当社で受注した自宅で亡くなる人の4分の1がこんな感じ…

 

その内……

年寄りが五分の三、

赤ちゃんが五分の一

後は残りの年齢層……

 

朝有紅顔誇世路
   暮為白骨朽郊原

 

朝(あした)に紅顔ありて世路に誇れども、暮(ゆふべ)に白骨となって郊原に朽ちぬ。

 

これは『和漢朗詠集』にある藤原義孝の漢文で、

諸行無常を的確に表現していて

蓮如の『白骨の御文(おふみ)』のおかげで超メジャーな文書となった。

 

 

無常の風はニャンコにも等しく…吹く

トルコのトンビリにも……


f:id:however-down:20180710002114j:image

生ニャンコから…銅像に…

 


f:id:however-down:20180710094707j:image

今、彼女は生ニャンコ達に説教するまでに偉くなり……


f:id:however-down:20180710153902j:image

ついに神格化され…

お供え物まで供えられる様になった

 

 

無常の風はあらゆる事象に平等だ……

 

 

 

 

 

昨日の昼過ぎ…

2年程前…生前予約をしてくれたお婆ちゃんが亡くなった。

 

朝、起きて来ないので家族が部屋を見に行ったら…亡くなっていた…老衰だそう………

 

 

このお婆ちゃん……営業1部長ととっても仲良しで…

 

家族は泣いてはいないけど……

 

彼女だけ泣いてる

物凄く泣いてる…

 

 

 

 

当社が、

同業他社の様な規格化された葬儀ではなく、遺族と参列者の記憶に強く残る葬儀が出来るのは…

担当の役員の女の子が、できるだけ長い時間をかけて予約者と仲良くなり、生き筋を理解するから

 

 

その始まりは、生前予約者の葬儀を確実に受注する為の顔つなぎだったけど、予想外の効果が出た反面………

1部長の様な事がたまに起きる……

 

病院に入院している予約者とならば心の準備や整理がある程度出来ているけど、

突然亡くなると、ぽっかり穴が空いてしまう

 

その穴を埋める間もなく次の死者が出て、予約者も死んでいく…

 

 

私や後輩社長、専務にも3件や4件あったけど…こんな感覚は既に麻痺してしまった…

 

1部長は初めての事……

でも彼女は最後まで関わらなければならない

飼い馴らした(友達になり仲良くし続ける努力)ものには最期まで責任がある』からだ

 

 

泣き続ける1部長を、専務が怒鳴りつけ…

自分の随行秘書を同行させて、警察に迎えに行かせた。

 

 

こうやって葬儀のプロに変わっていく……

 

諸行無常 諸法無我……彼女にとってこの葬儀は

この言葉を身をもって理解させられる葬儀になった様だ。

 

頑張れ1部長!!

アンタには死んだお婆ちゃんがついてるよ……