死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

セクハラ・パワハラ発言などチンケな事と思わせる最悪な言葉

 

私の日誌…

人は…死ぬとモノに変わる

 

今日の深夜、遺体を常務の女の子に引き渡し、遺体は自分の家に帰っていった

 

昨夜19時過ぎ、本部に戻る途中に葬儀発生受注の連絡が随行秘書の女の子に入り

迎え先の病院近くに他の営業役員の子が居なかったので私が病院に迎えに行った。

 

遺族との面接の前に、先に到着していた遺体搬送子会社の寝台車の社員から

 

亡くなったのは中学3年の女の子

 

今、病室で退院の準備をして、遺族は病室前の廊下にいるとの事…。

 

当社は葬儀受注の年齢構成と宗派構成が他社と比べてかなりいびつだ。

 

 

病室前に行ったら遺族がいて

両親と一時安置場所の話をしていたら…

 

『やだ~ウソ!便失禁してる~

 いやちょっと…何これ…汚い! 服汚れた~』

 

って聞こえてきた…(-_-#)

 

声がデカいだろ…バカ看護師(--#)

 

人は死ぬと物に変わる…

ほんの1時間前には患者として扱っていたのに…

 

死んだ途端にモノとして扱う…

 

こんな看護師は…ごく極一部の特殊な人だけれど…

忙しいとはいえ…この発言はあり得ない。

 

私と寝台車の乗務員は青くなり…

お母さんはうつむいた…

 

 

私達の葬儀本社が受注する葬儀は…

 

低所得者生活保護者の直葬や民生葬

富裕層の高額な葬儀各種で

 

普通の中間所得層は連結子会社の葬儀社に回している。

 

でも…あんな事言われたお母さん、

亡くなった娘さんがあまりにも可哀想…

 

今回は葬儀本社が直接施行受注した。

 

看護師長か病棟主任に報告しようと思ったけど…

ブタに真珠だと思い病院を後にした

 

 

癌で…頬もコケて痩せ細り…抗癌剤で髪の毛も無くしてしまっていた。

 

当該葬儀 総号令の常務と遺族は

先に自宅での受け入れ準備と打ち合わせに向かい、

女の子は私と復元室に向かった。

 

湯灌を行い…

便、尿の失禁の処置をして

 

痩せてしまった頬を直し、眉毛と髪のウィッグを写真を見ながら直して付けた。

 

そして新しい下着とパジャマに着替えさせた。

 

湯灌、ウィッグ、特殊メイクはサービスにした。

 

正室に本部に迎えにきた常務とお母さんがいて…

内容を伝えたら…

 

『この子、汚かったんでしょ…

  ごめんなさい…ありがとう御座いました…』

              って言われた…

 

  なんか…

 

    情けなくて…

 

       可哀想で…

 

           涙が出た…。

 

 

この世の職業の殆どは、人の不幸で成り立っている。

食堂、ファミレスなどは、お腹が空いたという不幸で成り立つ。

 

その最たるものが二つある…

葬儀屋…そして

       『医療』だ…

 

私達、葬儀屋は『人が死んでくれる』お陰で成り立ち、利益を生活の糧としている。

だから当社は

『遺族、親族に抵抗しても遺体の尊厳を守り抜く』

 

 

医療者は人が病気になり、困って病院にやってきて治療する事で成り立つ。

 

しかも…

治療しても治す事ができず…

患者が亡くなっても…

医療費を遺族に普通に請求する

 

あの看護師が、女の子の亡骸に言った言葉は、

いつまでもニュースでやっているセクハラ、パワハラ発言などチンケな事になってしまう。

 

ほんの1時間前まで自分の生活を支えくれた患者の尊厳を傷つけた。

胎児の遺体も『処置』と言われる

 

 

however-down.hatenablog.com

 

看護師も大変忙しく麻痺するのは良く分かる…

私達だって気を抜けば『死や死体』に麻痺してしまう。

 

しかし…麻痺しても絶対に言ってはならない

 

 

真剣に看護に向き合っている看護師

更に看護学校の生徒をもバカにしている事になる…

 

あの病棟の看護師は患者や遺体を軽んじていると思われても仕方ない



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…常務から連結があった………

あの親子にとって最高の思い出を作ると…